報告者:小林運輸㈱ 代表取締役 小林 誠
開催日:2020年2月18日(火)18:30〜
会 場:藤沢商工会館ミナパーク
小林運輸株式会社の小林さんは一人っ子。高校生の頃から将来家業を継ぐことを意識し始め、大学進学や就職先は「運送会社の経営者になる」ことを念頭に置いた選択をしていきます。
入社した当初は見た目の怖いドライバーと一緒にやっていけるのか?不安に感じることもあったそうですが、社内研修を繰り返したり、社内コミュニケーションを頻繁に図っていくことにより、少しずつひとりひとりの社員に会社への帰属意識が芽生え始めます。
全社員を集めての「経営目標発表会」はやがて「経営指針発表会」になり、みんなが同じ方向を向くために欠かせないイベントとなっていきます。
小林さんはつねに夢を語り続けます。「運送業だけでなく倉庫業もやる!」「ただの倉庫ではダメだ!差別化を図るためにも危険物倉庫を建てよう!」「平塚だけでなく茨城、東京にも拠点を構えよう!」「茨城にも危険物倉庫を建てよう!」「人材派遣業も始めるぞ!デイサービスもやりたいんだ!」
小林さんの頭の中に広がる「妄想」は、小林さん自身の言葉によって実現していきます。
小林さんご本人は「新規事業のために無謀な借り入れを繰り返している・・・」とおっしゃっていますが、そこにはしっかりとした経営基盤があるから金融機関も応援してくれるのです。
結果的に新規事業は既存事業とのシナジー効果を生みだし、相乗効果により会社を支える新たな太い柱に育っていきます。
さらに強靭な財務体質になっていくのです。こうして社長就任から15年で売上を3倍に伸ばします。
主要取引先の担当者、平塚商工会議所青年部時代の仲間、金融機関の担当者、地域の友人たち、そして神奈川県中小企業家同友会の仲間たち・・・みんなが小林さんのことを支えてくれて、後押ししてくれています。なぜなら小林さんが出会ってきたすべての人を大切にされているからです。
小林さんは経営指針作成部会50部会を受講されてから、お客様や地域よりも「社員のことが大切」と思えるようになったそうです。
理念経営はスタートを切ったばかりです。
社員や周りの仲間たちを巻き込みながら、小林運輸の快進撃はまだまだ続きます。
(文責:サン興産株式会社 菅野恒宏)